紀州日高に古くより伝わる「安珍・清姫の物語」。
この物語は、928年(延長6年)に起こったとされる伝説である。一夜の宿を求めた僧・安珍に清姫が懸想し、恋の炎を燃やし、裏切られたと知るや大蛇となって安珍を追い、最後には道成寺の鐘の中に逃げた安珍を焼き殺すという悲哀の神話です。この物語は、「道成寺物」として能楽、人形浄瑠璃、歌舞伎でもよく知られています。
その舞台となった道成寺は、いまもなお多くの人々が訪れる観光名所です。
つりがねまんじゅうは、この千年以上あまり前の伝説を起源とし、物語の象徴である道成寺の釣鐘に由来します。つりがねまんじゅうは、紀州日高を代表する銘菓であり、地域の人々はもとより全国の方々に愛され続け親しまれている銘菓です。
つりがねまんじゅう
| 価格 | 【6個入】 | 700円 |
|---|---|---|
| 【10個入】 | 1200円 | |
| 【15個入】 | 1800円 | |
| 【20個入】 | 2400円 | |
| 日持ち | 2週間。開封後は2,3日。 | |
| 原材料 | 小麦、卵、小豆、砂糖 | |
私ども菊水堂本店は「つりがねまんじゅう」によって生計を立てております。したがって、つりがねまんじゅうを作ることにおいて、手を抜くことは決して許されません。
大量量産型の大規模な機器を導入すれば、お土産物としてのつりがねまんじゅうを大量生産することは容易であり、近年私どもも今まで何度もこれを検討してまいりました。しかし、「品質劣化」が顕著であり、導入には至りませんでした。<
伝統の味を守るためには、習熟した職人の経験と技が製造過程において、必ず必要となります。それは、毎日その日の各材料の品質や気候条件により、わずかながら味が変わるためです。その微妙な差異を整え、いつもと同じつりがねまんじゅうにするのが職人の腕です。大規模な焼機では、残念ながらこの微調整が不可能となります。
古くからのお客様は、昔と変わらぬ「菊水堂のつりがねまんじゅう」を期待されますので、その方々の期待を裏切ることはできません。
菊水堂で使用している焼機は寿命が近づいています。これは、近い将来「菊水堂のつりがねまんじゅう」を製造することができなくなることを意味します。
その終焉の日は今日かもしれません。現存焼機は後継機が市場に存在しません。現在では、同じ型のものがもう製造されていないということです。もちろん我々も手を尽くして探しておりますが、現在のところこれらを製造されているメーカーを発見することはできておりません。大型量産機の導入のデメリットは上でお伝えした通りですので、我々にその選択肢はありません。
この焼機が寿命を迎えたとき、菊水堂はつりがねまんじゅうの製造をやめます。
現在つりがねまんじゅうは限定製造とさせていただいております。お客様からのご注文に比例して製造量を増やすことはしておりません。これは、焼機に無理な負荷をかけずメンテナスを重視するということと、少しでも長く今までつりがねまんじゅうを楽しんでいただいたお客様方に、変わらぬ味をお届けしていきたいという気持ちからくるものです。

